2025年11月17日

【解決事例:大麻】遠方からのご相談。在宅起訴された大学生が、元検事弁護士のサポートで執行猶予を獲得

A・Kさん(20代/男性)

事件の概要

ご家族から、切迫したお声でお電話をいただきました。 「一人暮らしをしている大学生の息子が、職務質問で大麻所持が発覚し、在宅捜査となっている」とのことでした。

ご家族は、発覚後すぐに地元の弁護士にも相談されたそうですが、「費用の話ばかりで、息子が今後どうなるのか、裁判になるのか、大学は辞めなければいけないのか、といった見通しを全く説明してもらえなかった」と、強い不信感と不安を抱えていらっしゃいました。

不安の中でインターネットを検索し、当事務所のホームページをご覧になり、「元検事の弁護士が直接対応してくれる」という点に望みを託し、遠方からご相談くださいました。 ご相談時、ご家族は「就職活動(内定)に響くのではないか」「大学は卒業できるのか」「実名報道されてしまうのか」と、お子様の将来を深く憂慮されているご様子でした。


事件のポイント

1. 元検事の知見に基づく「明確な見通し」のご説明

ご家族が最も不安に感じていたのは、「今後どうなるか分からない」という点でした。 そこで弁護士は、まず元検事としての経験に基づき、刑事手続きの具体的な流れ、在宅起訴後の裁判の見通し、大学や就職先への影響について、ご家族が納得されるまで何度も丁寧に説明いたしました。 これにより、ご家族の漠然とした不安が軽減され、「先の見通しが立った」と安堵されたご様子でした。

2. ご本人との直接的な信頼関係の構築

ご依頼のきっかけはご家族でしたが、ご本人はすでに成人されています。弁護士は、ご両親を介さず、ご本人が弁護士に直接、電話やオンラインで気軽に連絡・相談できる環境を整えました。 これにより、ご自身も事件と真摯に向き合い、弁護士と戦略的な打ち合わせを重ねることができました。

3. 更生への「本人の決意」というターニングポイント

弁護活動を進める中で、ご自身が「大麻の使用は、自身の生活環境や交友関係に原因がある」と深く自覚されました。そして、「その人間関係を一切断ち切る」という強い決意を固められました。 この「更生への具体的な行動と決意」が、裁判において情状酌量を求める上で、非常に重要なターニングポイントとなりました。


解決結果

Bさんは在宅起訴され、公判(裁判)となりました。 しかし、弁護士との綿密な打ち合わせと準備が功を奏し、裁判は即日判決(裁判が開かれたその日のうちに結審・判決が下されること)となり、執行猶予付きの判決を得ることができました。

裁判が早期に終結したことで、ご家族が当初最も心配されていた実名報道はなされませんでした。 また、大学生活への影響も最小限に抑えられ、内定先(就職活動)にも影響が出ることなく、Bさんは社会人として新たな一歩を踏み出すことができました。

Bさんからは「二度と繰り返しません」という力強い決意のお言葉と、ご家族からは深い感謝のお言葉をいただきました。

弁護士からのコメント/同様の悩みを抱える方へ

お子様が違法薬物の事件を起こされた時、ご本人以上に、ご家族が「将来が閉ざされてしまった」と深い不安と絶望を感じてしまわれるケースは少なくありません。

当事務所は、ご本人様への弁護活動はもちろんのこと、支えるご家族全員の不安を軽減するために、元検事としての知見を活かし、「今後の明確な見通し」をお示しすることを何よりも大切にしています。

近年、大麻事件は厳罰化の傾向にありますが、今回の事例のように、たとえ起訴されても初犯であり、ご本人が深く反省し、更生への具体的な行動(交友関係の精算や生活環境の改善など)を示すことができれば、執行猶予付きの判決を得て、社会復帰を実現できる可能性は十分にあります。

当事務所は、東京や大阪など、遠方からのご依頼にもオンライン等を活用し、ご家族全員に寄り添ったサポートを提供しております。一人で悩まず、まずはご相談ください。

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