2025年10月21日
【刑事事件】飲酒運転・事故不申告で起訴後も執行猶予を獲得。裁判の精神的負担を軽減した弁護活動

Cさん(40代/女性)
事件の概要
Cさんは、飲酒後に車を運転中、タイヤが脱輪して他の車に接触する事故を起こしてしまいました。その後、捜査が進み、検察官によって起訴されてしまいました。
「起訴された」という重い事実に直面し、Cさんは当事務所にご相談に来られました。ご来所された時のCさんは心身ともに憔悴しきっており、「これからどうすればいいのか、全く分からない」という状態でした。
「裁判を穏便に終わらせたい」「家族にこれ以上心配をかけたくない」「刑務所に入ることになるのだろうか」といった数々の不安に加え、弁護士費用への懸念から国選弁護人に依頼すべきかどうかも深く悩んでいらっしゃいました。
事件のポイント
起訴後からご依頼を受け、弁護士は依頼者の精神的なケアを最優先に考え、以下の弁護活動を行いました。
ご家族も安心できる具体的な方針説明
Cさんとご一緒に来所されたご家族は、今後の裁判の流れや弁護士の役割について、大きな不安を抱えていらっしゃいました。弁護士は、Cさんたちの状況を丁寧にお伺いした上で、裁判の見通し、弁護士費用、そして私選弁護人として具体的にどのような活動ができるのかを分かりやすくご説明しました。
裁判を乗り切るための精神的サポート
弁護活動を進める上で最も配慮したのは、憔悴しきったCさんの心身のケアでした。裁判という非日常的な手続きは、心身に大きな負担をかけます。弁護士は、法的なアドバイスだけでなく、Cさんの不安や悩みをお聞きし、そのお気持ちに寄り添うことを徹底しました。打ち合わせを重ねる中で、Cさんから「先生と話していると、負担が軽くなります」というお言葉をいただけた時、ご本人が少しずつ前を向いて裁判に臨む準備ができてきたと感じました。
即日判決を目指し、裁判の負担を最小限にする弁護活動
本件では、物損部分については任意保険で対応済みであったため、刑事事件として改めて示談交渉は行わず、法廷での弁護活動に注力しました。特に、裁判が長引けばそれだけCさんのご負担が増えてしまうため、公判が一度で終わる「即日判決」を目指して、裁判の準備を周到に進めました。
解決結果
弁護の結果、裁判所はCさんに対し、執行猶予付きの判決を言い渡しました。
さらに、弁護活動の目標通り、判決は裁判当日に言い渡される「即日判決」となりました。Cさんは実刑を免れ、刑務所に行くことなく、裁判が長引くことによる精神的なご負担も最小限に抑えることができました。
弁護士からのコメント/同様の悩みを抱える方へ
「起訴されてしまったら、もう終わりだ」と、将来を悲観してしまう方は少なくありません。しかし、起訴された後であっても、弁護士と共に裁判に向けて最善を尽くすことで、執行猶予を獲得し、社会生活への影響を最小限に食い止めることは十分に可能です。
特に、刑事裁判はご本人やご家族にとって、精神的に非常に大きな負担となります。法的な弁護活動はもちろんのこと、依頼者お一人おひとりの心に寄り添い、その不安を少しでも和らげることができるよう、親身なサポートを徹底しています。
もしあなたが、あるいはあなたのご家族が起訴されてしまい、どうすればよいか分からず、一人で悩みを抱えているのであれば、まずは当事務所にご相談ください。