弁護士
中村 元起
nakamura haruki
愛媛弁護士会所属 登録番号62895
ご挨拶
令和3年4月に検察官として愛媛に転勤してきました。
私は今までに、神奈川、札幌、大阪、千葉と様々なところで生活してきた中で、愛媛が一番住み心地が良いと感じています。
愛媛の土地柄や食べ物がとても好きになり、当地で弁護士の職に就くことにしました。
県外から来た人間であるにも関わらず、温かく受け入れていただいて大変感謝しています。
検察官として働いていたときに得た「事件の筋を読む力」を存分に発揮して、皆様にとっての最善の結果をご提供いたします。
地元に密着して、皆様に頼っていただける弁護士として働き、お困りの方にお手伝いをできれば幸いです。
検察官とは
検察官を題材にしたドラマ「HERO」では主人公として、ドラマ「リーガル・ハイ」やゲーム「逆転裁判」など弁護士を題材にした作品では、主人公と対立する相手として検察官が登場しています。
検察官とは、刑事分野に特化したスペシャリストです。
警察が逮捕した容疑者の取り調べや、証拠・現場の調査を行い、被疑者を起訴できるかどうかを判断します。
起訴された事件の裁判に立ち合い、調書や証拠を用いて裁判官に事件の内容を説明します。被告人の犯罪事実を証明したうえで、与えるべき刑罰を裁判官に求める役割を担っています。
経歴
- 神奈川県出身
- 北海道大学法学部卒業
- 北海道大学法科大学院修了
- 司法試験合格
- 司法修習(大阪)
- 検察官検事任官
- 東京地方検察庁
- 千葉地方検察庁
- 松山地方検察庁
- 弁護士登録
- nac刑事法律事務所開設
資格
- 講道館柔道初段
生い立ち
・神奈川時代
小学校低学年の頃から町道場で柔道を習っていました。「礼儀作法と受け身は、身につければ一生使える。」という指導のものと、如何に手を抜いて練習をさぼることができるかと考えていました。それでも高校生になる頃には初段まで取得することができました。
中高は柔道とは異なる運動部に所属しました。顧問からは「部活は理不尽を学ぶ場所」と言われながら、引退するまでやり抜き、肉体的にも精神的にも叩かれ続けました。「がむしゃら」に目の前のことに取り組む大切さを感じました。
高校3年生初めの偏差値は約40でしたが、浪人の末、「動物のお医者さん(作:佐々木倫子)」を読んで憧れていた北海道大学へ進学しました。
・北海道時代
雪国への憧れは、冬を一度過ごすと消え去りました。ロシア人が体を温めるためにウォッカを飲む気持ちがよく分かりました。たばこやギャンブルなどの一通りしてみたかったことを経験した後は、アメリカやヨーロッパ、台湾などの海外に長期旅行に行きました。結果、日本が一番落ち着き、自分は海外で仕事をすることはないと思いました。
平成23年3月11日に東日本大震災が発生しました。被災地にボランティア活動に行ったことから、札幌市内での講演会に学生ゲストとして招待を受けました。思いを言葉に乗せて被災地の現状を伝えたつもりでしたが、アンケート用紙には「暇な学生が偉そうなこというな」という文字がありました。自分の考えを伝えることの難しさを感じ、社会に出る前に考えを整理するための専門知識を身につける必要があると思い、司法試験を目指すことにしました。
大学4年生から法科大学院に入るために勉強を始め、あわせて単位の取得も急ピッチで進めました。どちらも学問という点では同じなので一石二鳥でした。幸い、留年することなく法科大学院に進学することができました。
・司法試験合格まで
当時の司法試験は、受験資格を得て(法科大学院の卒業)から5年間が経過するとその資格が消失する制度でした。試験は、年に1度です。私は4回目の受験で合格するまで、アルバイトをしながら神奈川の実家で生活しました。アルバイトは、SAのおにぎり屋さんやプールの監視員などを行い、たくさんの人に出会いました。様々な背景を持った人々と出会った経験は、今の仕事の基盤になっています。
・検察官検事時代
司法修習時代に尊敬できる検察官たちに出会ったことから、検察官の道に進むことを決めました。
もっとも、それまでは検察官がどのような仕事をしているかほとんど知りませんでした。外部から見ていると不信感しかない組織と感じていました。
検察庁に入ってからは、その不信感のほとんどを拭うことができましたが、自分自身が身を律して仕事をしなければ、国民の理解を得ることができない仕事でした。「法と証拠」に基づき刑事処分を決めるという仕事は、想像を絶する重圧がありました。
検察官として過ごした期間に「がむしゃら」に仕事に取り組んだことから、刑事事件の筋(流れ)を読む力が身に付きました。
・弁護士登録してから
依頼者や事件関係者が、どうなるのか分からない将来に不安を感じていると考えています。
また、一般の方にとって、弁護士を何度も利用したことがあるということはほとんどないため、弁護士に相談するのはハードルが高いものです。例えば、何から話せばわからないといった方もたくさんいらっしゃいます。
検察官としての経験を踏まえて、これからの流れを丁寧に説明し、そして、法律専門用語ではなく身近な言葉を用いることで、相談者様にもわかりやすい説明を行うことで、その不安を少しでも軽減できるように心がけています。
現状、多くの事件をお受けすることができておりませんが、一つ一つ、丁寧に対応させていただいております。
刑事事件のお悩みがある方は、どうぞお気軽にご連絡ください。